子供が大学進学が近づくと、ママ友との会話も自然とお金の話が増えてきます。例えば、奨学金の手続きのこととか、1人暮らしの準備はどこでするか、部屋の家賃はいくらとか仕送りはいくらにするとか。
子供の学費や大学進学費用をどこまで親が持つかは、それぞれのご家庭の意見やご事情があると思いますが、うちは大学卒業までは親が出そうと考えており、そのために節約をして備えていました。
わが子の将来のためとはいえ、どこまで出すのが正解か、よそのお宅はどうしているのか、気になりますよね。
子供への教育は将来への投資であり、いずれ子供の財産になると思っているので、教育費は比較的高めかもしれません。あと健康こそ資本と思っているので、食費は削りません。外食も、たまにするのは会話も弾むし、楽しので、節約になるとわかっていますが、たまの外食はうちにとっては削れない所です。
だからこそ、それ以外の部分で徹底的に工夫しました。
うちで実践していた節約の一部をご紹介します。
1. 大きな支出をコントロールする
車は現金一括で買い、乗りつぶす。
大きな買い物だからこそ、無駄な出費を徹底的に避けたいと考えました。
例えば、仮に260万円の普通車を金利2.9%で5年ローンを組むと、金利として約19万円を余分に支払う計算になります(実際には金利や手数料によって変わります)。
車を移動手段と割り切り、次の買い替えまで乗り続ける我が家にとっては、この金利は純粋な「無駄な出費」だと判断しました。通勤や送迎、緊急時のことを考えると車は必須なので、「必要不可欠なもの」にかける費用は最も安く済む方法を選び、現金一括購入・乗りつぶすことを鉄則としました。
2. 日々の習慣と資産を「見える化」する
家計簿は「無理なく」続けて「年一回」必ず見直す。
大切なのは、「自分にとって続けやすい方法を選ぶこと」だと思います。
私はアプリも試しましたが、結局、紙に記録する「ズボラ方式」が一番合っていました。レシートをまとめて袋に入れておき、月に一度、まとめて記入しています。スーパーなどはアプリ機能も利用し、無理なく記録を続けています。
そして、年に一度、全項目をまとめて見直し、「昨年との資産の増減」を確認します。この年一度の見直しこそが、翌年の目標設定に役立つ最も重要な作業です。
3. 通信費を最適化する
スマホは格安スマホ。機種変更は自分でする。
通信費は特に大きな節約ポイントです。私は楽天モバイルを利用しており、Wi-Fi環境が多いため月々880円で済んでいます。家族全体で見ても、大手キャリアを契約した場合と比較すると、年間10万円近くの節約につながっています。
<格安SIM(楽天モバイル)のリアルな使用感>
デメリットとして、以前は建物内や地下で電波が弱くなることがありましたが、最近は改善されています。一方で、大きなメリットとして、海外でも使えることです。海外旅行の際にポケットWi-Fiを借りる手間や費用が一切かからずに済んだのは助かりました。
機種変更も自分でSIMを差し替えるなど手間はかかりますが、初期に比べ、最近は意外と簡単で、お店に出向かなくてもいいので待ち時間もなく時短にもなります。これからの時代、人手不足に伴い「自分でやる」ことが増えてくるでしょう。自分でやることを選択肢に加えるだけで、費用が浮くだけでなく、いざという時の対処能力も身につくと考えています。
4. 趣味とレジャーは「投資」と「満足度」で選ぶ
趣味は働くモチベーションの源泉ですから、ここを削るのは本末転倒だと考えています。ただし、「お金がかかりすぎない趣味」を選ぶのが鉄則です。
(1) 体を動かす運動系は「健康への投資」
運動は、できるだけ病院に行かなくて済む体を作るための、将来への大切な投資です。ジムでの筋トレ、有酸素運動、ヨガ、プールなどを組み合わせています。気分がリフレッシュするだけでなく、実際に、風邪をひきにくくなるなど、免疫力アップの効果も感じています。
(2) ガーデニングは「実益」と「心の豊かさ」の両立
趣味でお金がかかるイメージがあるかもしれませんが、花だけでなく野菜も育てていますので実益があります。収穫したて野菜の美味しさは格別です。また、昨今の野菜価格の高騰もあり、今では苗や肥料の費用よりも、収穫量で得る金銭的なプラスの方が上回るようになってきたと感じています。
(3) 友達とのおしゃべりは「リラックスと情報収集」
友人たちとのランチは心のリラックスに欠かせません。ちょっと贅沢な昼食で満たされますし、子育て中は情報収集としての意義も大きいです。
(4) レジャーは「安さ」より「満足度」で選ぶ
テーマパークにも何度か行っていますが、子供が小さいうちは、巨大遊具のある公園や、体を思いっきり動かせる場所のほうが、結局は満足度が高かったです。キャンプや釣り、BBQや海水浴は、子供も大好きですし、比較的安く楽しむことができます。農業体験キャンプや釣り体験、物づくりなど、探せばNPOや市や県の施設で安く提供してくれる良質なイベントもたくさんあります。「少年自然の家」などは、宿泊費が驚くほど安く、家族で利用するのに最適でした。
(5)誕生日やクリスマスのケーキは手作りする。
誕生日やクリスマスのケーキは、子供が小さい頃から手作りするようにしていました。
お店のプロのクオリティには及びませんが、年に数回でも繰り返すことで、ケーキ作りのスキルも上がりそれなりの出来栄えになります。果物や生クリームなどの材料費を考えると、フルーツ盛りだくさんにしても、およそ半額で同じサイズのケーキが作れます。
ホールケーキを作れば、家族一人あたり2回は食べられますし、実は作った日よりも二日目の方がスポンジがしっとりして美味しくなるんです。
子供が小さいうちは、卵の泡立てやデコレーションなどを手伝ってくれて、ケーキを作る工程からイベントになっていました。大きくなったら手伝ってくれなくなりましたが(笑)、お菓子作りがそれなりにできるようになったおかげで、ホワイトデーのお返しを自分で作っていたこともあります。
5. リユースで無駄をなくす
捨てる前にフリマサイトやリサイクルショップでリユース
子供服、子供のおもちゃや教材は、きれいなものは捨てる前にメルカリでリユースします。
特に成長期はサイズアウトも早いので、メルカリなどの中古も積極的に利用し、売りでも買いでも利用しています。上の子が私立で制服やカバンなども高額でしたが、洗い替えやカバンなどは制服のリユース店も利用することで費用を抑えました。
問題集や本も、急がなければまず買う前にメルカリをチェックします。最近は送料が上がり、昔に比べて費用対効果が見合わなくなってきていると感じることもあります。そのため、手間と費用対効果を考えて許容範囲であれば、フリマサイトでの売り買いをする、という基準で判断しています。
【まとめ】目的があれば、節約は頑張れる
これらの節約術は、手間がかかるものもありますが、「子供が学生の間は、経済的な心配なく学業に専念させてあげたい」という明確な目標があったからこそ、家族一丸となって続けてこられました。
教育費や健康など、「ここは絶対に譲れない」という支出を確保するために、「それ以外を徹底的に見直す」。このメリハリこそが、わが家の節約を成功させた最大の秘訣だと感じています。
皆様のご家庭の家計管理のヒントになれば嬉しいです。
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